本流堂
2021/06/25
「山!」と突然言われたら、「川!」と答える。これはお馴染みの忍者の合言葉ですが、それだけではありません。
南山梨を楽しむための合言葉でもあるのです。
川をアクティブに楽しみたいなら、やっぱりラフティング!山と川南アルプス街道から早川町に伸びる県道37号線へ折れてすぐの所に拠点がある「本流堂」さんへ進路を取ってみてください。
店主ならぬ堂主の大窪毅さんは、ラフティングの達人。「本流堂」を立ち上げる前は、富士川の下流(静岡県)で、ラフティングのお仕事をされていたそうです。
その大窪さんが早川町を選んだのは、ロケーションも含めた川の美しさに惚れ込んでのこと。
南山梨をクネクネと横断している富士川を例えるなら「龍の道」。駿河湾の一番深い所から富士山という一番高い所をつなぐ川を龍が堂々と飛ぶ…。
そんなイメージの富士川に合流する早川は、流れが早い川というのがネーミングの起源。昔は洪水を起こす暴れ川でもあった早川も、今では上流で水量をコントロールしたり、護岸工事が進んでいたりして、穏やかな川になっています。
ラフティングという、人間が自然に遊ばせてもらうことをお仕事にしている大窪さんは、「壊れつつある自然環境を守りたい!」という篤い心で環境問題にも取り組んでいます。
コロナ禍という状況の中、「世の中の社会不安に影響を受けにくい生活をしたい!」と思い田んぼを耕し始め、「本流堂を訪れてくれるお客さんのために飲食も提供したい!」と、自ら一人で家を建て始めたというバイタリティーの持ち主。
大窪さんが目指しているのは「アナログのハイブリッド」。インターネットのような人間の作り出したハイテクと、農業というアナログを丁度いい塩梅に組み合わせたニューノーマルを作り出す大窪さんに会いに行ってみませんか?
川の上に浮かべたボートから見る景色は、地面の上から見る景色とかなり違うことに驚かれるはず。ドバーン!と流れる激しい急流の中を大岩を避けながら果敢に攻めるラフなラフティングだでなく、初心者、いえいえ、川の流れに身を任せ、のんびりとした時間を過ごしたいという方にもお薦めです。その日の水量やご希望によってラフティングをする場所を変えているので、貴方の希望に沿った最適の場所を大窪さんはチョイスしてくれます。
秘境冒険民宿 山人砦
2021/06/25
さて問題です!「山人砦」と書いて何と読むでしょう?!
ヤマビトトリデ?それでは、詠み人知らず(ヨミビトシラズ)のようでカッコよくありません。
正解は、「ヤモード砦」。
Wikipediaによれば、山人(やもうど)とは、山に入って山菜や動物などや食物を採集する(専業あるいは兼業で)職業と。その仕事をする人のこと。日本の山地の集落で使われている呼び名であるそうで、ここ、南山梨エリアの北側の奥の奥にある秘境、奈良田の里でもこう呼ばれています。
その「山人」の家ではなく、砦ですよ!!砦と聞いただけでワクワクしてきませんか?
そうなんです。「山人砦」さんは、山で暮らしてきた先人たちから受け継いだ、厳しい自然を相手にしつつ、その自然の恵を頂きながらクラス技や知恵に触れられる宿なんです。
東京から移住してきたご主人の鹿島健利(たけとし)さんが元々住んでいた家を民宿に改築。
しかも…、表面の皮をむき出しにした木を貼り付けた壁、鹿や熊などの毛皮、鹿の角、囲炉裏、そして鉄砲も!
マタギ気分になること間違いなしです。
マタギの家風と聞くと、夜露を凌ぐだけの小屋のイメージが脳内に浮かぶと思いますが、美しいのです。洗練されたセンス×ゴツゴツとした山人のイメージ。これが、「山人砦」さんです。
さらにワクワクしてきませんか?
「山人砦」さんは1日1組限定の一棟貸しの民宿。
19畳の和室をドーンと使ってもよいし、間仕切り扉を使って2部屋に分けて使うもよし。しかも、チェックインの時間はカッチリと決まっていません。前もって連絡すれば、マイペースの旅が可能です。
食事は、山の幸をふんだんに使った料理、その名も「山人の宴」。
これまたワクワクします。
今では「ジビエ」というフランス語でオシャレになった野生の獣肉の料理も、山人が昔から食べていたものです。山魚を囲炉裏で焼いたり、猪肉の煮込み料理、鹿肉のしゃぶしゃぶ…。鹿肉も煮込んだり焼いたりしたものであれば都会でも食べられますが、生に近い「しゃぶしゃぶ」で食べられるのも、新鮮だからこそ。まさに「地産地消」の恵です。季節の山菜の素朴な味わいも魅力的!
「山人砦」さんのもう一つの魅力は温泉!
なんと、近くにある日帰り温泉施設「奈良田の湯」にステイ中は入り放題なんです。この「奈良田の湯」は東日本一の泉質に選ばれたこともある絶品のお湯。美肌効果があると言われる「トロトロ」の温泉は山の宝物。
中部横断自動車道の「下部温泉早川IC」から車で約1時間。山間を流れる早川に沿って山道をどんどん北上した所にある秘境中の秘境、奈良田の自然を目一杯、腹一杯、心一杯に楽しんでみてください。