レストラン ニューポート
2021/06/27
「市川手漉き和紙 夢工房」さんの近くにある白亜の「レストラン・ニューポート」さんは、開業して以来、40年弱の間、地元民のハレの日を飾り、日常のちょっと贅沢なランチを提供してきたお店。現在は、二代目シェフである小林祐介さんがその味を引き継いでいます。
海のない山梨県なのに、なぜ店名が「ニューポート(新しい港)」なのだろうと思っていたら、シェフの父上であるマスター(初代シェフ)がアメリカ東海岸の雰囲気が好きだから付けた名前であるとか。ニューポートと言えば、ロードアイランド州の海沿いの豪華な別荘地として世界的に名を馳せている町。ニューポートマンションと呼ばれる豪邸にインスパイアされて建てられた夢のレストランだったのだろうなと思いながら店の扉を開けてください!
「レストランニューポート」さんの自慢は、なんといっても、創業時からこだわり続けている自家製のデミグラスソースがふんだんに使われたハンバーグやビーフシチューなどの洋食メニュー。デミグラスソースは、大量の牛すじや野菜、スパイスで旨味を抽出し、煮込んでは何度も裏ごしする工程をかけ、完成まで2週間くらいかかるフォン(出汁)から店で作っているという第一級のこだわり品。
「レストランニューポート」さんのもう一つの顔は鉄板焼き!
魅惑の「鉄板焼きルーム」で目の前で焼いてもらえるA5ランクの黒毛和牛のステーキは事前予約の上、食べて欲しい逸品。
ランチもテイクアウトメニューも、コース料理も充実しています。平日限定の週替わりランチは、地元のママさんたちに大人気。
本格フレンチのコース料理は、海外での修行経験のあるシェフが腕を振るいます。ホタテと車エビのムニエルコースは焦がしバターの香りと魚介の風味の組み合わせが絶品!シェフが目の前の鉄板で焼くステーキコースは、店の奥の特別室で。「レストランニューポート」さんは山梨県で初めて鉄板焼きを始めた店としても知られています。
ワイン片手に鉄板の上でジューっと焼かれるステーキを味わって、大切な人との記念日を過ごしてください。気分はまるでドクターX!
そしてそして、忘れてはいけないのは、デザート♪フルーツ王国としても知られる山梨県が誇る旬のフルーツを使ったタルトやケーキ類や、イタリアのセミフレッドを思わせるアイスクリームも食後に是非とも注文して頂きたいもの。
もちろん、テイクアウトも、喫茶だけでもOKです。
あっ、もう一つ紹介しておかなければいけないものがあるのでした。それは、持ち帰りオンリーのケーキやクッキー類。特に、チョコレートパイは私の個人的にお薦めです。
ホールを担当されているマダムとのおしゃべりも楽しい「レストランニューポート」さんに立ち寄ってみてください。ご予約はお電話で!
四尾連湖 水明荘
2021/06/25
富士川大橋から車で約30分。道路標識を頼りに山道をドンドン上がって「四尾連湖」へ!
湖の手前にある駐車場に車を止めると、「蛾ヶ岳」と書いてある看板の文字が…。
「四つの尾が連なる湖」という名前から、ネッシー的な謎の巨大生物しか頭に浮かんでいない状態で「蛾」という出来ればお目にかかりたくない生物の名前を見てしまうと、もう危険な香りが漂うかもしれません。
が、これは、人を近づけないための昔からの策略なのか!?事実、標高約850メートルの山中の、ぐるりと周囲を森で囲まれた四尾連湖は驚くほど静寂に包まれています。
最初のご主人が自分の隠居の地として昭和の初めに建てた家が、戦後、蛾ヶ岳の登山者たちが山荘として利用されるようになったのが「水明荘」さん。この歴史を受け継ぐ、令和時代の「水明荘」さんの「守り人」である北島ご夫妻がとても面白いのです。
ご主人の慎介さんは、その柔らかな物腰からは想像できない肉体派。
奥様と世界青年の船の上で恋に堕ち、四尾連湖に引き寄せられるまでの前職は、なんと潜水士!護岸工事や、空港・港を作る時の基礎工事を水に潜って手作業で作っていたという異色の経歴を持っている方です。しかも空手の有段者!
一年中、この四尾連湖を見つめながら生活をしていて、二度と同じ湖の景色は見ることができないことに気付いたそうです。
朝、昼、夜、春、夏、秋、冬…。水温と気温の違いで生じる霧や、風によってもたらされるさざ波。もちろん、周りの木々の色が映る湖面の色も違うのです。
湖岸でぼーっと湖の美しさに没頭する。
釣り竿の糸を垂れて太公望の気分を味わってみる(鯉・ヘラブナ・ブラックバスが釣れます)
ボートで湖の真ん中まで行ってぼーっとする。
1周1.1キロほどの湖畔をゆっくりお散歩する。
キャンプをしてみる。
蛾ヶ岳に登り、富士山と北岳という日本のナンバー1とナンバー2の山を見る…。
色々な楽しみ方がある四尾連湖ですが、北島慎介・水絵子ご夫妻が守っていきたいのは、静けさ。そして不便さ。スーパー便利になった現代社会に暮らしている我々は、とかく「コンビニエンス」を求めたくなりますが、ひとまずここでは、それを忘れてください。
「水明荘」さんでの過ごし方は3パターン+α。ボートで荷物を運び湖の対岸にテントを張るキャンプ、ロッジに泊まる、畳敷きのお部屋の山荘に泊まる。宿泊せずとも、湖岸のテラスでホットチャイを飲んだり、地元の食材で作られたジェラートを食べたり。楽しみ方はあなた次第。ご予約はお電話で!
今、キャンプブーム、「ゆるキャン△」ブームが来ています。
が、「水明荘」さんは、この静けさを守るため敢えて人数制限をしています。人でわんさか混み合うことは『経済的に』良いことではありますが、実は四尾連湖の良さを半減させてしまうことにもなりかねないのです。
事実、初めてここに来た人や常連さんたち曰く、「できれば秘密にしておきたい場所」。
ブッポーソーやアカショウビンなどの希少な鳥が鳴く湖、自然の物だけしか目に入らない景色。
こんなに美しい湖がここにひっそりと存在しているという秘密を共有しませんか?
農泊「ちかはぎ空の家」
2021/06/23
笛吹川沿いから、四尾連湖に向かって山道を走ること20分ほど。
標高は約800メートル。近萩という集落にある築180年のまさに古民家を素敵に改修して宿泊施設・日帰り文化体験施設を営業しているのが「ちかはぎ空の家」さんです。
『古民家』が流行していることで、あちこちに古民家宿はあれど、「ちかはぎ空の家」さんを体験すれば、あなたもきっと古民家の『違い』が分かる大人になるはず!
今から180年前と言えば、あの葛飾北斎もまだ存命中の江戸時代後期。養蚕業を営むために建てられた家に注がれた愛情がぬくもりとなり人々の心をほんわり温めます。
最初にこの家に惚れ込み、身延町から移り済んだ「おかん」こと、勇子さんのセンスで集められたジャパニーズアンティークの家具や絵画。和紙を基調にした壁、部屋を飾る花は山で見つけた野花や木(!)とは思えない圧巻の美しさ。
驚くほど掃除の行き届いたこの空間は、町の喧噪や時間すらも忘れさせ、古さを感じつつも、古さを感じない異空間。勇子さん、娘夫婦のミキさんとケイタさんとお喋りしていると、実家に帰ったような気分になります。
食事は囲炉裏を囲んで。野菜や山菜、イノシシなどのジビエという山と畑の恵みを炭火で頂くメインの他に、勇子さんとミキさんが「今日はこれを食べて欲しい!」と思って作る料理がお膳いっぱいに。
季節を感じさせる滋味深い味わいが盛り付けられたアンティークの小皿とお花をあしらったお膳は、目も舌もお腹も心も満たしてくれます。
嬉しいことに、この囲炉裏体験は日帰りでも可能なので、宿泊しなくてもよいご近所の方でも楽しむことができます!
「ちかはぎ空の家」さんの野菜は、近所に住む早苗さんが作る無農薬の有機野菜。絶景スポットでもある早苗さんの畑での収穫体験や、昔から伝わる道具を使った「うどん作り」などの体験メニューも豊富です。
毎シーズン訪れて、四季それぞれの美しさや美味しさを感じ、癒されてください!
この場所が、貴方の第二の実家になること間違いなしです。
はなびかん
2021/06/23
市川三郷町といえば、空に大輪の花を咲かせる二尺玉を含む約 2 万発が打ち上げられる「神明の花火大会」が有名です。そのクオリティーは、全国の一流花火師から日本一と推奨されるほど。
そんな「花火の町」市川三郷町で60年以上花火の問屋として営業していた立川靖社長が、「他では買えないような花火を皆に見て欲しい!」「花火の町をアピールしたい!」との思いで、倉庫の一角をお店にしたのが約10年前。
その5年後、店名も分かりやすく「はなびかん」と変えて本格的に始動したのがこのお店です。「はなびかん」では春夏秋冬、花火を購入することができます。
初めて店に入る人は、きっと驚くはず。
店内に一歩足を踏み入れると、そこは「花火の宝石箱」!!。店いっぱいに、所狭しと花火が並んでいます。
「はなびかん」さんのこだわりは、なんと言っても国産の「おもちゃ花火」。
「おもちゃ花火」とは、プロの花火師が打ち上げる花火ではなく、一般の人が手で持って楽しんだり打ち上げたりする花火のことです。なんと、日本の市場に出回っている「おもちゃ花火」の99%は中国産のものだとか!
その1%がここに集結しています。
国産の花火と中国産の花火の違いは、火をつけた時の現象が全く違うのです。
火花の輝きと量、火花の美しさ、火のついている時間などなど、火薬そのものの反応が全く違います。
百読は一見に如かず!一度、国産の花火で遊んでみてください。
一度国産の味を知ってしまうと、もう二度と元には戻れない身体になるのでご注意を!
「はなびかん」さんでは、基本的に花火はバラで1本50~60円で買うことができます。
国産の花火を作ってる人を応援したい!花火の町を守りたい!という立川社長の使命感で営業されている「はなびかん」さん。
地元「神明の花火倶楽部」の皆さんと一緒に企画した市川三郷町発の花火もあります。
是非とも、1%の花火を体験してみてください!
coworker (カウワーカー)
2021/06/22
ハンコの町「六郷」に名店が誕生しました!
その名もCOWORKER。読み方はコーワーカーではなく、牛のカウ+働く人のワーカーで、カウワーカー。
古民家と言えば古民家だけれど、民家ではない。商店街の空き店舗の内装を美しくリノベーションした革専門店です。
オーナー兼職人の上田彩さんが2021年2月にオープンさせたばかりのお店。彩さんが一人で切り盛りしていますが、番犬のエミリーちゃんがしっかりプロテクトしてます。
例えば、長年愛用していた革製品が壊れてしまった時、
昔買った革ジャンやバッグ。
着なくなってしまったり持たなくなってしまったけれど、捨てるには忍びない。でも使えない。どうしよう!?
と思った経験ありませんか?
そんな時に頼りになるのが「coworker」さん!
彩さんの店に行ってみてください。昔着ていた革ジャンの革を使って、新たに違う小物に生まれ変わらせてくれます。
お財布、スマホケース、キーケース、カバン…。私たちの身の回りにはたくさんの革製品があります。
それは命ある動物を守っていたものだから大切にしたい。
そんな優しい気持ちが彩さんの手を動かしているのです。
彩さんの仕事は全てが手作業。一針一針、一針入魂で縫い上げます。全てがオリジナルの製品だから形から相談できる。もちろん、色も思いの通りです。時間はかかるけれど、それはまるで生まれてくる子を楽しみに待つ時間と同じ。
「ランドセルプロジェクト」という素敵なプロジェクトも始まりました。
我が子が6年間背負って学校に通った大事な物だけれど、その後は使い道がなくなってしまう!
しかし、彩さんの手にかかれば、革や金具などのパーツを使って今後一生使い続けることができる小物に変身します。
「この革で〇〇を作って!」これが、coworkerさんでの最初の一言。
NOと言わない革職人である彩さんと、どんな物が欲しいか、とことん話し合ってください!