森のなかの温泉 なんぶの湯
2021/07/06
ちょっと遠くに山の景色を見渡せる場所に「大きな夢の別荘」を建てることを想像してみてください。
どうせなら、温泉付きの別荘!
室内には、大きなお風呂とジャグジー、寝ころがりながらでも入れる寝湯も、サウナも作ります。もちろん、露天風呂も。
子供たちが友達をたくさん呼んで遊べるような部屋も作りましょう。
子供たちだけでなく、家族全員で遊びに来てもらえるように、大人も一緒に遊べるボードゲーム、卓球台やゴルフのパターマットも揃えたいですね。
漫画好きですか?
どうせなら、漫画喫茶のような部屋も作ってしまいましょう。そこはこだわって、スーパー居心地の良い漫画喫茶。
寝転がって読んでもいいけれど、ゆったりと座れるソファや、ハンモックもあっても楽しいかもしれません。
人気の漫画は全巻、もちろん最新刊も含めて8000冊くらいは集めましょう。あっ、雑誌も最新の書籍も忘れてはいけません。
料理上手、マッサージ上手なお手伝いさんも必要です。
食事もデザートも、お酒のおつまみも作ってくれます。もちろん、食後の食器洗いを誰がやるかを決めるジャンケンの必要もありません…。
もしも、こんな「大きな夢の別荘」をお探しならば、南部町にあるんです。
JR身延線「内船」駅から徒歩5分。車であれば、中部横断自動車道の南部ICから10分弱という好立地の駅近物件が!
実は、この「大きな夢の別荘」の正体は2019年の年末にリニューアルオープンした「森のなかの湯 なんぶの湯」さんのことなんです。ここには、「夢の別荘」にあって欲しい物が全てあります。しかも、ローン不要!お手軽な入場料で一日ゆっくりと滞在できるのです。
しかも、温泉のお湯がすごい!
源泉は地下1500メートルから湧き出だしているpH値10.3の強アルカリ性の温泉で、温度は40.5℃。口うるさい温泉ソムリエさんも納得の湯質なのです。
無色澄明、無味無臭で、トロリとやわらかいお湯。クレンジング効果が抜群で、皮脂の汚れや油分を落としてくれます。逆に、皮脂が取れすぎてしまうかもしれないので、入浴後の保湿ケアは忘れずに!
家族で温泉リラックスDAYを作り、1日中「森のなかの温泉 なんぶの湯」さんで遊べば、家族全員がハッピーになること請け合いです。
もちろん、お一人様にも最適。1日お休みが取れたら、家で過ごすより、朝からここに来てみてください。極上の「お家時間」が過ごせるはずです。
御食事処 南部路
2021/06/25
「ほうとう」と言えば山梨を代表する食として有名ですが、逆に有名すぎて意地でも食べないという方、実は多くありませんか?
「山梨県でほうとうを食べるという行為が、あまりに観光客的すぎて、今まで回避していた。」「ほうとうを食べたのは、初めて山梨県を旅した時の1回だけ。」という観光客の声を聞いたことがあります。
しかし、「南部路」さんの「ほうとう」には、食べる「意義」があるのです。
なんと、お皿に入っている麺は1本だけ。いわゆる一本麺です。太さ約2センチ、少し厚みがある「ほうとう」の麺は、「どうやって食べればいいんだ~!」と笑ってしまうほど食べにくい。けれど、アルデンテで美味いっ!店で製麺しているからこそ、できる技です。
昔は普通に(笑)切っていたそうですが、たまたま、ビローンと伸ばしてみたら、ちょうど一食分になったから、「これでいこう!」と始まったとか。
丼からはみ出す有頭エビのフライ丼も、「一本麺ほうとう」と同じく「食べにくいシリーズ」。
そう、二代目にあたる佐野英俊さんは、真面目にふざける店主なのです。
店の外観は、昭和のドライブイン。大きな釜が目印で、洒落た和風の店。
一見すると、観光客をあしらい慣れた、ちょっとツンとした店員さんが接客するようなお店のようなイメージが漂っていますが、一歩店に足を踏み入れるとそれが全く誤解であったことに気付きます。
まさにアットホーム。
近所の常連さんでいっぱいになるお店で、しかも、メニューは店主の楽しい「こだわり」が溢れる美味しそうなものばかり。何度もも通って全メニューを制覇して頂きたいお店なのです!
お薦めのメニューはたくさんありますが、特に「唐揚げ」は絶品。外側がカリっというよりも、ガリっと、挑戦的なほどの歯ごたえで、もちろん中身の鶏肉はジューシーそのもの。噛みしめる度に心が踊ります。
というのも、英俊さんは日本唐揚協会の唐揚検定に合格したカラアゲニスト!唐揚げ弁当グランプリで東日本定食屋部門で金賞を受賞しています。
「南部路」さんの「唐揚げ」は、熱々でも美味しい冷めても美味しいのです。唐揚げの種類も豊富で、しょうゆ味のもも肉、塩味の大判胸肉。大判が2枚ドーンとのった唐揚げ丼も食べにくさ抜群の美味しさ!油淋鶏風のタレや特製の甘酢ダレも味変にピッタリ。
看板メニューの「釜めし」も、ダシの味が染み込みつつもお米を固めに炊き上げた絶品。
隠れた名品の「天ぷらの盛り合わせ」は、これも一見普通に見えますが、パセリやジャガイモの天ぷらが入っているという変わり種。野菜は自家菜園で育てた物を使っているので、季節の野菜の美味しさをカリっとした衣で美味しく食せます。
団体旅行にも個人旅行にもお薦めの、静岡から身延へ向かう途中で是非とも寄って欲しいお食事処であり、「南部路」さんで食事をすることが、中部横断自動車道を南部ICで途中下車する目的にもなり得る店です!
道の駅なんぶ
2021/06/25
静岡方面から中部自動車横断道で南山梨に来る時には、最初と最後に寄って欲しいスポット。
東京方面から南山梨に遊びに来たら、せっかくなので南部を折り返し地点に設定してください!
ここ「道の駅なんぶ」さんは2018年にできた比較的新しい道の駅。
南山梨+αの商品がもりだくさん、所狭しと、いやいや、非常に美しく並べられています。注目すべきは、フルーツ王国山梨が誇る季節の果物、静岡のものとは一味違う南部茶です。
「道の駅なんぶ」さんの大きな魅力の一つはスイーツ!
お茶のソフトクリームは必食です。よくある抹茶ソフトとは一線を画す南部茶のソフトクリーム。そう、抹茶ではなく緑茶です。
お茶の味が濃く、巻きが太い。これでもか!というたっぷりサイズにもかかわらず、甘さがやや控え目なので甘いのが苦手なダンディーなおじさまでも大丈夫です。事実、濃い緑のソフトクリームを頬張っている地元の人らしきおじいちゃんもよく発見します。
まさに、お茶を頬張る感じ。体験してみてください。
そして「南部よろこび茶食堂」のイートインのスイーツメニューはまるでカフェ。通常の「道の駅」レベルを超えています。
パフェやモンブランが驚きの大きさ&美味しさ。
是非一度は食べて頂きたいのは、「絞りたてモンブラン」です。まるで素麺のような細さに絞り出された栗が、「これでもか!」とかかっています。栗は日本最大の栗の産地である茨城県産のものを使用していますが、本家に負けない味。しっとりとしすぎず、かと言え、ぱさついてもいない。丁度良いふんわり感で、その中には南部のお茶をくずで練りあげた「くずねり」と生クリーム。
栗のお菓子を食べながらお茶を飲んでいる感じ、否、お茶を食べている感じです。
季節のスイーツは、お茶ベース、桃、ブドウ、栗、イチゴなどなど、季節ごとに替わるので、一度ではなく季節ごとにチェックすべき逸品です。
ここは、いわば「地元の人と観光客の交差点」。
子供の遊び場もあるので、近所のファミリーもよく見かけます。遊んだり、食事をしたり、お惣菜を買ったり。そんな地元のお客さんや、フレンドリーなスタッフの人に地元の情報やお薦めを聞くのも旅の醍醐味。
「南部から山梨を元気に盛り上げます!」と言う駅長の佐野さんを店内で見つけたら、是非声を掛けてみてくださいね。
「道の駅なんぶ」さんは、南部町以外の商品も幅広く取り揃えているので、商品の裏ラベルを見ながら、これからどこに行くかを考えるのも楽しいはず。
オリジナルの「よろこび茶」シリーズは、南部茶を使ったクッキーやプリンなどお土産に最適な商品が充実しています。その他、南部町の茶園のシングルエステートのお茶も置いてあるので忘れずにチェックしてみてください!
船山温泉
2021/06/25
中部横断自動車道 南部ICから道標に従って走ること約5分。
「山の中にある小さな温泉宿」と謳う「船山温泉」さんは、都会の喧騒から離れ、時計を気にせず、贅沢なひとときを過ごしたい方にお薦めの宿です。
「時計を気にせず」と言いましたが、宿への到着時間だけは気にしてください。
というのも、13時からチェックインができるから。
南部エリアで遊んだ後に宿へ行くというより、まずはここに宿泊してから南部を楽しむことを考えるのがお薦めかも。チェックアウトも11時なので、朝バタバタとチェックアウトをする必要もなく、ゆっくりと休日を満喫することができます。
ゲストに安らぎの時間を持ってもらうために、「団体お断り」「小学生以下のお子様お断り」「カラオケ・コンパニオンを希望するお客様お断り」などと、徹底しています。
まさに、大人による大人のための宿なのです。
館内には6つのお風呂。もちろん、貸切りの内風呂も露天風呂もあります。
露天風呂に入りながら、山の木々が発するほのかな香りを感じ、近くを流れる船山川のせせらぎの音と、そよ風に揺られて動く葉の音を聞く。まさに、「1/f(エフぶんのいち)ゆらぎ」が満喫できるのです!
しかも、太陽が照るまっ昼間にのんびりとお湯に浸かるなんて、同僚に対して少しだけ感じる罪悪感が、さらに幸福感をアップさせます。
月明かりとライトアップの光が照らされている空間だけがぼんやりと漆黒の中に浮かびあがる景色を見ながら浸かる楽しみも格別。
通常よりも早く設定されているチェックインの時間は、この二つを楽しんでもらいたいという館主である武井稔さんの「もてなし」なのであります。
館主の「もてなしの心」は、もちろん夕食にも反映されています。ご当地、南部が誇る山と川の恵がふんだんに使われた、素朴ながら滋味溢れる品々。いのししや鹿などのジビエ料理も自慢の逸品。
何よりも、ワイン好きの人が聞いて驚く、垂涎の品が隠されているワインセラーも最近新たに加わり、さらにパワーアップ。
セラーを覗いてみると、シャトーラトゥール、シャトーラフィットロートシルト、シャトーオーブリオン…など。
「いったいいくらで出すんですか?」と野暮極まりない質問を投げかけると、武井館主は微笑みながら一言。
「女性は、ワインの値段なんて気にしてはいけませんよ。」
「1/fゆらぎ」を持つと言われている森本レオさんの声のような男性とともに、シャトーラトゥールを大きなワイングラスの中でくゆらせる女性に、いささか嫉妬心を感じつつ…、お薦めしたいと思います。