萬屋醸造店
2021/06/22
山梨県には13軒の蔵元があるってご存じでしたか?
南山梨エリアには1軒のみ。その唯一の蔵元、それが「萬屋醸造店」さんです。創業は1790年で、山梨県の蔵元の中ではTOP3に入る歴史があります。
江戸時代、徳川家康の命令で富士川が整備され、駿府から富士川町の鰍沢までの舟運ルートができたために、この地は流通の拠点として栄えていたからだとか。
当時、富士川街道は、甲州街道から東海道に抜ける重要な道だったそうです。
「萬屋醸造店」さんは、『君死にたまふことなかれ』で有名な歌人であり作家の与謝野晶子と関係が深い由緒正しき酒蔵さんでもあります。
酒造りをしている建物に隣接している酒蔵ギャラリー六斎は、築150年以上の味噌蔵を改築した店舗兼ギャラリー。
展示されている古い時代に実際に使われていた酒造りの道具も歴史を感じられ、与謝野晶子が生きていた明治時代~大正時代にタイムスリップしたような気分になること間違いなし。
「萬屋醸造店」さんのお酒といえば「春鶯囀(しゅんのうてん)」。
スッとキレる、しつこくなく、飽きない味。のど越しは辛口な味に寄り、お米の旨味が感じられる、食事と一緒に楽しむ日本酒です。
もちろん、それ以外にもたくさんの種類のお酒を作っています。
全国燗酒コンテスト2020で最高金賞を受賞した純米酒の「鷹座巣(たかざす)」や、富士川町の地名を後世に残すために名づけられた「つき米」(「つき」は「巻の己の部分に旧と書く字」)、数量限定のお酒など、他では手に入らない希少なお酒もここでチェックできます。試飲も可能!
ギャラリーに美しく並べられている酒瓶は、どれもセンスを感じさせるラベルが貼られていて、どれを買ってよいのか迷いに迷うと思いますが、その迷う時間も楽しいのです!
春鶯囀大吟醸酒の酒粕を使ったカステラなどの春鶯囀グッズも見逃せません。