山奥のマンマの味!
地元民・リピーターによるおすすめポイント!!
富士川の西側を走る国道52号線(富士川街道)の「十谷入口」という信号を曲がり、山を登ること約15分。
距離にして7キロ弱の道だけれど、かなりの急勾配なので山登り感が大きい。山道をかき分け、エンジンをふかしながら、目に飛び込んでくる新鮮で極上の緑色を味わうのが楽しいドライブです。
いわゆる「昔の生活感」を感じさせる小さな集落をいくつか通り過ぎ、到着する頃には空腹感とワクワク感が丁度よくなってくるはず。
お店の近くにも駐車場があるけれど、広めの十谷観光駐車場に車を停めて山道を歩いて登りプチハイキングをするのがお薦めです。
「つくたべかん」さんの看板メニューである「みみ」は、山梨名物の「ほうとう」の「ショートパスタ」バージョン。味噌仕立てのスープに根菜を中心とした野菜がゴロゴロ。
帽子の形のように折られた麺は、端っこはピロピロ、生地が重なった部分はアルデンテで、1個で2倍の食感を楽しめる麺なのであります。
イタリアのショートパスタ「オレッキエッテ」や栃木県佐野市の名物である「耳うどん」は、その名の通り「耳」の形を模して作られていますが、富士川町の十谷集落に昔から伝わる「みみ」は「箕(み)」というチリトリのような農機具の形。
「チリ」なんて言ってはいけません。「箕(み)」が集めるのは「幸福」。
さあ、「みみ」を食べて、「幸福」をかき集めようではありませんか!
「つくたべかん」さんの「箕(み)」で集められる幸福は「舌福」煮干しと椎茸で丁寧にとった出汁の味。
手作りのお味噌の味。
心にじんわりとしみる優しい味は、舌だけでなく心にも幸せが染み込んでいくのが実感できるほど。
「みみ」などの単品料理は予約なしで食べられますが、ここは是非とも事前に予約をして「みみ御膳」を食して頂きたい!
依田静子さんを始めとする近隣のおばちゃま、おじちゃまが端正込めて丁寧に作った煮物は必食です。
他の地域では「野沢菜」と呼ばれている「地菜」の煮びたしの箸休めすら、じんわりを休ませない絶品。
「さしみこんにゃく」にかかっている「柚子味噌」も…。
シンプルだけど美味しい、シンプルだからこそ、そこに込められた気持ちが分かる味。
食べ終わる頃には、「次はいつ来ようかな」と考えているはずです。
ここでは、「箕(み)」を作る体験も可能です。
食事をしながら、おばちゃまたちが生地を伸ばしたり、切ったり、折ったりする作業を見るのも楽しみの一つですが、自分でやってみるのもまた格別。
そうそう、テーブルの上に置いてある「練り唐辛子」や、「みみ」の味噌スープを絶品に仕上げている影の立役者である「鰍沢塩」を入り口のお土産コーナーでゲットするのも忘れずに!
つくたべかん
住所
〒400-0606 山梨県南巨摩郡富士川町十谷2294番7
電話
0556-20-2020
営業時間
10時00分~16時00分 ※ラストオーダー14時30分
定休日
木曜日、年末年始
ホームページ