「食べにくいけど美味しい」のか「食べにくいから美味しい」のか?
地元民・リピーターによるおすすめポイント!!
「ほうとう」と言えば山梨を代表する食として有名ですが、逆に有名すぎて意地でも食べないという方、実は多くありませんか?
「山梨県でほうとうを食べるという行為が、あまりに観光客的すぎて、今まで回避していた。」「ほうとうを食べたのは、初めて山梨県を旅した時の1回だけ。」という観光客の声を聞いたことがあります。
しかし、「南部路」さんの「ほうとう」には、食べる「意義」があるのです。
なんと、お皿に入っている麺は1本だけ。いわゆる一本麺です。太さ約2センチ、少し厚みがある「ほうとう」の麺は、「どうやって食べればいいんだ~!」と笑ってしまうほど食べにくい。けれど、アルデンテで美味いっ!店で製麺しているからこそ、できる技です。
昔は普通に(笑)切っていたそうですが、たまたま、ビローンと伸ばしてみたら、ちょうど一食分になったから、「これでいこう!」と始まったとか。
丼からはみ出す有頭エビのフライ丼も、「一本麺ほうとう」と同じく「食べにくいシリーズ」。
そう、二代目にあたる佐野英俊さんは、真面目にふざける店主なのです。
店の外観は、昭和のドライブイン。大きな釜が目印で、洒落た和風の店。
一見すると、観光客をあしらい慣れた、ちょっとツンとした店員さんが接客するようなお店のようなイメージが漂っていますが、一歩店に足を踏み入れるとそれが全く誤解であったことに気付きます。
まさにアットホーム。
近所の常連さんでいっぱいになるお店で、しかも、メニューは店主の楽しい「こだわり」が溢れる美味しそうなものばかり。何度もも通って全メニューを制覇して頂きたいお店なのです!
お薦めのメニューはたくさんありますが、特に「唐揚げ」は絶品。外側がカリっというよりも、ガリっと、挑戦的なほどの歯ごたえで、もちろん中身の鶏肉はジューシーそのもの。噛みしめる度に心が踊ります。
というのも、英俊さんは日本唐揚協会の唐揚検定に合格したカラアゲニスト!唐揚げ弁当グランプリで東日本定食屋部門で金賞を受賞しています。
「南部路」さんの「唐揚げ」は、熱々でも美味しい冷めても美味しいのです。唐揚げの種類も豊富で、しょうゆ味のもも肉、塩味の大判胸肉。大判が2枚ドーンとのった唐揚げ丼も食べにくさ抜群の美味しさ!油淋鶏風のタレや特製の甘酢ダレも味変にピッタリ。
看板メニューの「釜めし」も、ダシの味が染み込みつつもお米を固めに炊き上げた絶品。
隠れた名品の「天ぷらの盛り合わせ」は、これも一見普通に見えますが、パセリやジャガイモの天ぷらが入っているという変わり種。野菜は自家菜園で育てた物を使っているので、季節の野菜の美味しさをカリっとした衣で美味しく食せます。
団体旅行にも個人旅行にもお薦めの、静岡から身延へ向かう途中で是非とも寄って欲しいお食事処であり、「南部路」さんで食事をすることが、中部横断自動車道を南部ICで途中下車する目的にもなり得る店です!
御食事処 南部路
住所
〒409-2211 山梨県南巨摩郡南部町中野4821-1
電話
0556-64-2402
営業時間
11時30分~14時00分, 17時00分~20時00分
定休日
水曜日