「走る僧侶」が住職を務める坊はこちらです!
地元民・リピーターによるおすすめポイント!!
知る人ぞ知る、「走る僧侶」こと、小松祐嗣上人のことを語ろうと思えば、このページでは全く足りません。
まずは、こちらの動画を見てみてください。
動画にある七面山日参行とは、身延のもう一つの信仰の山である七面山に毎日行く修行のこと。そこら辺の店に毎日通うのとは訳が違います。距離にして往復36キロ。標高差2700メートル。朝はまだまだ真っ暗な早朝に出発し、七面山の麓にある白糸の滝で滝に打たれた後に山道へ。それも、ただ登るだけではありません。
走って登る…。
通常は4時間半ほどかかる道も、幼い頃から山を走り回って遊んでいた小松上人にとっては1時間半の道。
足の不自由な年配の方々が7~8時間かけて七面山を登る姿を見て、健脚の自分には理解できない、他人の気持ちや境遇を理解するために、20kgの荷物を背負いながら登ったり、走って登ったりしてみたのがきっかけだったとか。
太陽がギラギラと照らす夏の日も、雪がしんしんと舞い散る極寒の冬の日も全くおかまいなし。
荒行をサラリとやってのける姿を我々に見せ、「感じる」、「考える」機会を与えてくれる僧侶、それが小松上人です。
その小松上人が生を受け、現在、36代目の住職を務める「武井坊」さんは、久遠寺に向かって左側の西谷に位置します。三門からの距離はおよそ100メートル。
「武井坊」さんの「武」は、戦国の武将である武田信玄公の「武」。
武田信玄公が身延を攻めようとした際、日蓮聖人、七面大明神の神力の強さに驚愕し、武井坊を建立して祈願所にしたと伝えられています。荒々しい一面を見せながらも、真に平和を祈る小松上人の姿が、武田信玄公と重なってしまいます。
「武井坊」さんに祀られているのは、毘沙門天王。毘沙門天といえば、恵比寿、大黒天、福禄寿と並ぶ七福神として有名ですが、その信仰は平安時代に始まったそうです。鎧を身に着けた武将の姿は荒々しく、法華経を信じる者を守ってくれる存在。古代ヒンドゥー教では、金運と福徳の神様であったとか。
「武井坊」さんでは、毎年2月1日に毘沙門天例大祭が行われます。「ここぞ!」という商談やプロポーズ、何らかの形で勝たなければいけない時…、勝負運を吉祥に導くと言われている毘沙門天様の福徳にあずかってみてはいかがでしょうか?
「武井坊」さんは、宿泊ができる宿坊でもあります。
新たに美しく設え、空気が凛とするまでに清掃された館内は、まるで高級和風旅館。
日々の雑音から離れ、非日常を静かに過ごすことができます。
夕方のお勤めはもちろん、小松上人と一緒に久遠寺の朝勤に参加。小松上人は、常に寄り添ってくれます。
仏教に興味がある方、アスリート志向の方、久遠寺の287段の階段を駆け上がる「菩提梯クライムラン」や、七面山(しちめんざん)の山頂まで走る「修行走」というような、小松上人が主催するイベントに興味がある方は是非、「武井坊」さんにステイして、存分に「小松イズム」に浸ってください。
身延山 宿院 武井坊
住所
山梨県南巨摩郡身延町身延3583-1
電話
0556-62-0016
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