700年有余年前の日蓮聖人に倣う
地元民・リピーターによるおすすめポイント!!
身延山の山麓に位置する久遠寺からロープウェイに乗ること約7分。
身延山の山頂には、「奥之院 思親閣」があります。ここは、日蓮聖人が、房総半島の小湊にある故郷を思い出されては、山道を登りご両親を追慕した地。
700年以上も前のこと、当時はロープウェイという便利な乗り物はあったはずもなく、一歩一歩、道なき山道を踏みしめて登られたのでしょう。久遠寺の本堂裏から歩くと2~3時間かかるとか。
標高1153メートルの山頂は、真夏でもひんやりとした空気は、下界よりもピンと張り詰めているように感じられます。秋冬や早春なら尚のこと、何か1枚羽織る物を持って上がることをお薦めします。
ロープウェイ駅の近くにある展望台からは、天気が良ければ、房総半島まで見渡せることができます。時の流れとともに、眼下に見える町の景色は変わっているとしても、雄大な自然は恐らく当時のまま。
約750年前に日蓮聖人が見た景色や想いを想像しながら、遠くを見つめる。
房総半島出身の人でなくとも、今、この地に立っていることの幸せと、自分をこの世に送り出してくれた両親への感謝が込み上げてくることと思います。
日蓮聖人の像に挨拶し、仁王門をくぐって祖師堂でお参り。
ここで下山しては「思親閣」を満喫したことになりません。
祖師堂と釈迦像の間にある道を左の方へ行ってみてください。
さらにひんやりとする空気、杉の木に生えている苔の色の美しさ、凛とした静寂…。空気がきれいだと、そこに生える全ての物が美しくなるのでしょうか。
序章のような木立を抜けると展望台へ。
ここからは、七面山、早川渓谷、南アルプス連峰・八ヶ岳連峰。奥秩父山系を背にした甲府盆地へと続く大パノラマを独り占めすることができます。特に、空気の澄んだ冬の日には、雪を冠した八ヶ岳連峰や北岳をはじめとする南アルプスの絶景が貴方を待っています!
もう一つ忘れてはいけないのが、「思親閣」にお勤めをしているお坊さんとの第五種接近遭遇!すなわち、お坊さんとの会話です。別當の佐藤順行上人を始めとするお上人や若いお坊さんたちは、とてもフレンドリー。仏教の話や、人生相談などにも気軽に乗ってくださいます。
「思親閣」のご朱印は、手描きの絵とメッセージ付き。しかも、毎月変わります。
毎月変わるご朱印と、日々変わる自然の絶景を見に、そして、ご両親への感謝の気持ちを確かめるために、「奥之院 思親閣」のリピーターになることをお薦めします!
奥之院 思親閣(おくのいん ししんかく)
住所
山梨県南巨摩郡身延町身延4223
電話
0556-62-0686
FAX
0556-62-2381
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